ヴェネツィアでPiazza(広場)と呼ばれるのはサン・マルコ広場だけ。
正面にヴェネツィアの象徴「有翼のライオン」と「聖テオドーロ」の二つの円柱(Colonne di San Marco e San Todaro )が立ち、ヴェネツィアを訪れた人を迎えます。
サン・マルコ広場は、波打ち際の小広場と奥の大広場で構成され、宗教(サンマルコ寺院:右手奥)、政治(ドゥカーレ宮殿:右手前)、文化(図書館:左、博物館、時計台:一番奥)を集中させたヴェネツィア共和国の繁栄の中心であり、ヴェネツィアの心臓にあたります。9世紀に誕生して何度かの改築が行われ、ほぼ現在の姿になったのは15世紀ころといわれています。
18世紀末イタリア北部を手中にしたナポレオンがここを訪れた時、「この広場は世界の大広間だ」と絶賛したといいます。
*朝早いので人がとても少ない。
*ヴェネツィアで買った絵葉書 海から見たサンマルコ広場の建築
奥の大広場は長方形の広場に思えますが、空から見ると実は台形(奥へ行くほど狭く)になっていて、実際の大きさ以上に広く感じます。
*繰り返しになりますが早朝なので人がいなくて快適です
やがて人々が動き出す時間になると徐々に賑やかになっていき、そして昼過ぎともなれば世界中から押し寄せる観光客と、それ以上の数の鳩でこの広場は埋め尽くされることになるのです。下の写真はまだ、朝。
方形の広場にはいくつものカフェが並び、外では楽団の生演奏が響きます。ヨーロッパで初めて「コーヒー」を出したヨーロッパ最古のカフェ、カフェ・フローリアンもここにあります。
次回、日中のサン・マルコ広場の姿を。