cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

ローマ小話 あの日のヴァチカン

あの日、ローマは夜中から激しい雷と豪雨、それが朝まで続き僕はほとんど眠れませんでした。明るくなってからも朝から大荒れの天気で、その日一日中、雨、豪雨、晴れ、曇り、雨と繰り返し、傘を出したりしまったり折り畳み傘大活躍のとても忙しい1日でした。

朝ヴァチカンに向かう道すがら、さっきまでの雨が止んで空を見上げると青空が顔をのぞかせ虹が出る。

ちょっと寄り道をしながらサン・ピエトロ広場に着いたときも、晴れてるのか曇りなのか雨なのかわからない嵐の空模様です。

いつもは広場にたくさんいる鳩たちもどこかに隠れて姿はあまり見えません。この時また急に雨が激しくなったので、僕はこの鳩と一緒にサン・ピエトロ広場の回廊で雨宿り。

しばらくすると少し雨が弱くなったので、大聖堂へと向かいます。

割と朝早く着いたと思ったのに、天国の鍵を持った聖ペテロの像の脇にはもうこんなに傘の列ができていてました。でもこの時間でこの程度ならサン・ピエトロ大聖堂のキャパからすると内部はガラガラなので、ゆっくり落ち着いて見ることができます。

そうそう、この年はファサードの清掃が行われていて、正面は完全に覆われてしまってカルロ・マデルノによるファサードを見ることはできませんでした。

朝のサン・ピエトロ大聖堂を詣でたあとに、ヴァチカン美術館へ行ったのですが少し時間が遅くなってしまったので結構な列に並ぶことになってしまいました。その距離数百mほど。そこでも途中で雨が降ったり止んだり、傘を出したりしまったり忙しかった。

ピーニャの中庭に出た時、ついさっきまでこんな風だった景色が急変して、

こうなりました。

いきなり大粒の雨が轟音と共に落ちてきて辺りは一変、あたり一面暗〜くなりこんな景色に変わってしまいました。今でいうゲリラ豪雨ですね。

あの日のヴァチカン、と言うかローマ周辺は1日中こんな天気でした。

旅行先で雨というのは不幸に思われることが多いかもしれません。でもこういう天気じゃないと見ることができない街の姿というのが、その街それぞれにあって僕はそういうのも好きなんですよね。この日のローマも、ひどい天候なりに良い思い出ができました。

 

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