cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フィレンツェ9 ヴェッキオ橋

ヴェッキオ橋 (Ponte Vecchio) フィレンツェ最古の橋。 そのルーツは古代ローマ時代にさかのぼり、当時からアルノ川のこの場所には橋が存在していたと言います。その後ローマが衰退した後も、長い間ローマの石の橋脚に木を渡し、簡略な橋がかけられていまし…

フィレンツェ8 ウフィツィ美術館

ウフィツィ美術館 (Galleria degli Uffizi) 1559年、ここはトスカーナ大公国の事務所(オフィス=Uffizi)としてヴァザーリにより建設されました。コジモ1世はこの事務所にトスカーナ大公国の行政機関を全て集めるつもりだったようです。 1581年、コジモ1世…

フィレンツェ7 ヴェッキオ宮殿

ヴェッキオ宮殿 / Palazzo Vecchio 現在フィレンツェ市庁舎として使われるヴェッキオ宮殿。外観は堅牢で威圧的。それはまるで要塞のごとく花の都の市庁舎としてはイメージがそぐわない、と思っていたら、最初は修道院長の邸宅兼要塞として1294年に工事が始ま…

フィレンツェ6 シニョーリア広場

シニョーリア広場 (Piazza della Signoria) ここは政庁舎(シニョーリア)のある広場として13-14世紀に作られました。昔も今もフィレンツェの政治の中心です。また、ここはローマの街フロレンティア(Flōrentia)だったころからフォロ(Foro)として政治の中心であ…

フィレンツェ 風景〜ドゥオモ広場

フィレンツェの精神の中心ドゥオモ広場の景色を少々。 夕日を浴びて薄くオレンジ色に染まるサンタ・マリア・デル・フィオーレです。 14世紀に完成したジョット鐘楼と、19世紀に完成したドゥオモのファサード。500年の時を経て調和します。 朝日に輝くサンタ…

フィレンツェ5 ジョットの鐘楼

ジョット鐘楼(Campanile di Giotto) 一見するとサンタ・マリア・デル・フィオーレと一体化した鐘楼のようにみえるのですが、独立した建築となっています。高さ84m、大聖堂のファサードと同じく色大理石の装飾で覆われた鐘楼です。この鐘楼建設を最初に指揮し…

フィレンツェ4 フィレンツェのドゥオモ

フィレンツェのドゥオモ(Santa Maria del Fiore 花の聖母聖堂) ヨーロッパではじめてのオレンジ色のクーポラ(ドーム,円屋根)は、今も昔もフィレンツェのシンボルとして、とてもよく空に映えます。旅から戻ってくるフィレンツェ人には故郷が近くであること…

フィレンツェ小話 天国の門と地獄の門

フィレンツェのサン・ジョバンニ洗礼堂の東の扉にあるのは1492年完成のロレンツォ・ギベルティ(Lorenzo Ghiberti 1378-1455)による初期ルネサンスの傑作。以降のミケランジェロ初め以降の芸術家にたくさんのインスピレーションを与えてきました。 この扉は…

フィレンツェ3 サンジョバンニ洗礼堂

サン・ジョバンニ洗礼堂(Battistero S.Giovanni) 紀元前1世紀、共和政ローマの時代にこの場所には軍神マルスの神殿が置かれていて、遠く2000年前からここはフィレンツェの中心でした。その後4世紀頃にはここに洗礼堂が置かれ、フィレンツェ人は生まれると必…

フィレンツェ2 ドゥオモ広場

昔も今も、フィレンツェへ旅する人々はドゥオモのクーポラを見ることでフィレンツェに到着したことを知り、安堵したといいます。そして僕自身もこの遠くからもはっきり見える、圧倒的な存在感がありながらとてつもない優しさを放つ、ブルネレスキのクーポラ…

フィレンツェ小話 レオナルドとS.M.N.

レオナルドは「モナリザ」をここサンタ・マリア・ノヴェッラの法皇の間で描き始めます。後に人類の至宝と呼ばれる「モナリザ」が、なぜここサンタ・マリア・ノヴェッラで描かれることになったのか、モナリザ誕生の舞台を辿ってみます。 法皇の間 1431年にロ…

フィレンツェ 1 S.M.N.

大きなドゥオモのクーポラを横目に列車が止まるとそこはFirenze S.M.N.駅。 花の都の駅にしては近代的で味気ない、というのが正直な感想でした。大体ヨーロッパの他の国の場合、駅の名前というのは〇〇中央駅とか、南駅、北駅といった方角を駅名にくっつけて…

欧州列車の小話 フィレンツェへ

初めてのフィレンツェへはローマから電車利用しました。 ローマのテルミに駅からフィレンツェS.M.N.駅まで約1時間40分の距離です。 このフィレンツェの「S.M.N.」ってなんだよと思いながら列車に乗り込みガラガラのコンパートメントに入る。朝早かったのも…

フィレンツェ 目次

フィレンツェ(Firenze) ルネサンス発祥の地。ある一時期に驚くほど多くの天才たちが集まり、活躍した街。 歩いて回れるほどの小さな街に、ルネサンスの天才たちが残した遺産が散らばります。まるで街そのものが美術館のようなフィレンツェを歩きます。 cmn.h…

明けましておめでとうございます

2022年 新年明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いします。 cmn.hatenablog.com cmn.hatenablog.com