演劇とバラの花が有名というか、盛んというか。そういうところです。
最寄駅を出ると、地面にこんなのが埋まっています。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のジュリエットがバルコニーで囁く有名なセリフですが、こんな感じで数メートルおきにシェイクスピアの戯曲のセリフが地面に埋まり、夜になるとこんな風に光ります。
*リア王
*夏の夜の夢
これを辿っていくと、街の芸術劇場への道につながっていきます。
かなり本格的な劇場で、有名な公演がよく行われていて、週末など駅からあのシェイクスピアの光のセリフをたどってこの芸術劇場へ向かう人の列ができるのをよく見かけます。
僕はここで「ロミオとジュリエット」を観劇しました。この時観たロミオとジュリエットはむちゃくちゃ現代風にアレンジされていて14世紀イタリア、ヴェローナは全く感じられなかったのだけど、目の前で今風の若者のロミオとジュリエットが登場し、モンタギュー家とキャピュレット家が争う中での悲恋の物語はまちがいなくシェイクスピアのロミオとジュリエット。やはり生の舞台は迫力が違います。
シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」はその誕生から約400年、オペラやミュージカル、映画やドラマ、さまざまな形で翻案されて、そして更には演劇でもこんな風にいろいろにアレンジして上演されている。そのバリエーションはその時々の演者や作家、演出家の感性によってさまざまに展開されてきたんだな。シェイクスピアの凄さをこのとき改めて思い知ったわけです。
シェイクスピアは僕にって意外と身近な存在で、毎日上のシェイクスピアのセリフを辿って家路を行くと、駅や劇場のポスターやら看板に「リア王」「マクベス」「オセロ」「ハムレット」の文字が踊る。実際に観に行くことは少ないけど、あの劇場の中壁を隔てた劇場の中で連日俳優さんや制作者のみなさんが熱く公演を行なっている。僕の街がそんな街空間であることはちょっと誇らしい。
また「芸術劇場」には演劇の舞台のほか大小コンサートホールがあり、コンサートやイベントが開かれる。また、公共の多目的スペースでは週末に無料のミニコンサートが開かれる。週末のミニコンサートには散歩がてらによく出かけ、時々大ホールコンサートを聴きに行ったり、稀にだけど演劇も見たり。恵まれた環境に
5月には毎年、これまた近くの公園でバラ祭りが行われ、そのときにはここにはこんなバラの花が飾られたり。
これは駅前のバラ
話はずいぶん逸れたけど、僕にとってシェイクスピアは意外と身近で、改めてシェイクスピアはすごいなというお話でした。
P.S. この2年間、芸術劇場の公演は自粛され、バラ祭りも中止。早く世の中が正常に戻りますように。