cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

ミラノ

欧州列車の小話 車内オペラ

ここで綴るのはスイスのツェルマットからミラノへ列車で向かった時の貴重な思い出です。 *失意のツェルマット ミラノへの出発の日、ツェルマットは朝から雲が立ちこめ、最後にマッターホルンの姿を見ることはできませんでした。結局ツェルマット3日間の滞…

ミラノ小話 メモの価値

「メモ書き」が一枚1億円の価値をもち、「メモ書き」の展覧会が開かれると大勢の人がそれを見るために集まってくる。絵でも彫刻でもない、言ってみれば「ただのメモ」に大勢の人々が引き寄せられるのです。そう「ただのメモ」はレオナルド・ダ・ヴィンチが…

ミラノ小史

簡単に、ミラノの歴史です。 *ローマ以前 紀元前7世紀 ガリア人集落が誕生 *共和政ローマ期 紀元前222年 ガリア人集落をローマ人が植民地化。ローマ都市「メディオラヌム(Mediolanum)」誕生。ローマ人はすでにこの時、ミラノ(メディオラヌム)をガリアへ…

ミラノとキリスト教

僕は無信仰、というか八百万の神様と生きていると思っているので、宗教に対しては常にフラットな立場でいます。それはこれからも変わらないでしょう。そんな中でも僕にとってのキリスト教は、ルネサンスはじめたくさんの時期と地域で才能ある芸術家たちを刺…

ミラノ小話 遠くて遠い最後の晩餐

レオナルド・ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」を見るまでに、僕はミラノに3度、サンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会には4度足を運びました。でも実際にこの絵としっかり対面できたのはたったの1度だけ。そのせいもあってか、僕はこの絵に対して、その世間一…

ミラノ小話  憩いのドゥオモ広場

ドゥオモ広場の写真を見てネオンギラギラの一角のあるこの広場がどうにも好きになれなかった。なんかヘンテコな形をしたゴシックの王道とは違う大聖堂もどうなのか?まだミラノを訪れる前、これが僕のドゥオモと広場に対する印象でした。 でも、実際にミラノ…

ミラノ ドゥオモ瞬景

時々刻々変化していくミラノのドゥオモの景色を 朝のドゥオモ 大聖堂が朝日をバックにするシルエットはとても神々しい。 ヴィットリオ・エマヌエレ2世の像、その先にミラノを守ってきた聖母マリアの黄金の像 ドゥオモの尖塔の上にはたくさんの聖人が立ち、ミ…

ミラノとレオナルド

ミラノとレオナルド・ダ・ビンチ Milano e Leonardo Da Vinc レオナルドとミラノの関わりは1471年、レオナルドが19歳のときから始まります。その年、ルドヴィコ・イル・モーロがフィレンツェ共和国を訪れ、フィレンツェでは歓迎の宴が催されました。それを取…

ミラノ 最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレグラツィエ教会)

最後の晩餐(L'Ultima Cena)はキリスト教の中でもとても重要な出来事として、古くからたくさんの「絵」がイコンや芸術作品として残されています。レオナルド以外にも、たくさんの著名な画家たちがこの「キリスト処刑前夜に弟子たちと供した夕食」の場面を描い…

ミラノ サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

Santa Maria delle Grazie ミラノ公に就任したガレアッツォ・スフォルツァがスフォルツァ家の菩提所としてドメニコ派の修道院と教会の建設を命じます。当時ミラノで活躍していた建築家ソラーリに設計を託し、ゴシック様式の教会として1466年に建設が始まり、…

ミラノ スフォルツェスコ城

ミラノの長い変化の歴史で何度も破壊と撤去の危機に遭いながら、奇跡的にその姿を現在に伝えることができた建物で、非宗教建築の中でもっとも貴重なものがこのスフォルツェスコ城です。「混沌のミラノ」その地勢ゆえに歴史に翻弄されたミラノにあって、激動…

ミラノのドゥオモ

Duomo di Milano / ミラノのドゥオモ 建設時期:1386〜1906 *「ドゥオモ」って? フランスで「ノートルダム寺院(Notre-dame)」という同じ名前の聖堂があちこちにあるように、イタリアでは「ドゥオモ(Duomo)」という聖堂を各地で見かけます。「ドゥオモ」と…

ミラノ 街歩き

「一体ミラノのような街を深く知ることができるのか?できるかもしれない。できないかもしれない。。。」 僕がミラノで買った現地ガイドの冒頭に書かれた言葉です。 ミラノは幾度も支配者が変わりそのたびに街は作り替えられてきました。そのためその生い立…

ミラノ 目次

ここミラノは北イタリア最大の都市であり、イタリア経済の首都。 また、ファッションではパリと世界を二分する「ファッションの都」、さらにオペラの殿堂「スカラ座」のある街、サッカーセリエAの名門ACミランとインテル・ミラノの本拠地。 様々な顔を持つミ…

ミラノ風景1

ilano Gallery 1 アーケードを抜けるとそこにはイタリア最大で最も美しいと言われる大聖堂が。。。 たくさんの尖塔の上には聖人が立ち、ミラノの街を見守っています。 ゴシック様式なんだけど、ふたつとないこの特徴のあるファサードは一体、なぜ? 僕にとっ…