2021-01-01から1年間の記事一覧
イタリアに限らないかもしれないし、いまはどうかもわからない。チケット窓口で何度か遭遇した、日本ではありえない出来事です。 駅、施設の入場券等々のチケット窓口でのお話。いくつもある窓口に大勢の人が列をつくり、並んでチケットを買おうとしている。…
ヨーロッパに最初にコーヒーを持ち込んだのは17世紀ヴェネツィア商人と言われています。僕も日々愛飲してるコーヒーはヴェネツィアにもたらされ、やがて日本へと伝わりました。 そもそも、コーヒーの起源はエチオピアともアラビアとも言われていますがはっき…
日が暮れてから、リアルト橋のすぐ横のレストランで、ヴェネツィア最後の食事をとることにしました。大運河沿いのテラス席に座り、高級なお店ではないけど、ロケーションはすこぶる贅沢。今何を食べたのか思い出せないけど、日本でいうお手軽な定食メニュー…
「Venezia」、何と呼び、どう書くか大抵の人にとっては些細な、でも僕にとっては結構大事なお話です。 Veneziaは「ヴェネツィア」か「ベネチア」か、はたまた「ベニス」か? ベニス(英Venice)はないな。Veniceは多分大英帝国人が大分あとからつけた呼び名だろ…
6世紀頃 蛮族の侵入 フン族の侵入によって、海へ逃れラグーナの島々に潜んだヴェネト人によってヴェネツィアの歴史が始まる。 697年 共和制が始まる パオルッチョ・アナフェスタが初代総督(ドージェ Doge)に 828年 聖マルコの遺骸買取 ヴェネツィアの商人が…
リアルト橋 (Ponte di Rialto) このあたりはヴェネツィアの中でも比較的海抜が高いため早くから人が集まった、いわばヴェネツィア発祥の地。洪水の少ない安定した土地には、早くから銀行や商品取引所が集まる場所となり、1264年にできた最初の橋は「富の橋」…
ヴェネツィアの海のGallery 「海よ!ヴェネツィアは汝と結婚せり!」 ヴェネツィアは毎年、海と結婚の儀を執り行います。 朝日に輝く海、海を行き交う大小無数の船。 かつて1000年続いたヴェネツィア共和国を彷彿するこの景色。 海はヴェネツィアとあり、ヴ…
ヴェネツィアの空のGallery 海の都から見上げる空はまた一味違う。 サンマルコの有翼の獅子とともに サンマルコの鐘楼とともに サンマルコ寺院とともに サンマルコ寺院の空も ヴェネツィアの海の空も この街の景色と同じ、ずーっと同じ。 こんな空をエンリコ…
ヴェネツィアで思い思いに過ごす人々の幸せな姿を。 サンマルコの桟橋を背に過ごすお年寄りたち サンマルコ広場で鳩と遊ぶ子供達 おっとびっくり 助けてよう〜 ヴェネツィアの子供たちは逞しい。遊ぶときは運河にかかる橋をいくつも超えていく。 3輪車だっ…
運河とゴンドラのGallery ヴェネツィアの風景に欠かせないゴンドラ。 その存在はヴェネツィアの長い歴史と共にありました。 500年変わらぬ景色と共に ゴンドラは運河をいく ゴンドラ職人の粋が息づく、シンプルにして技術がつまったゴンドラのシルエットは …
ヴェネツィアの夜が開けます。 サンマルコ寺院の向こう側がだんだん明るくなってきました。 どの教会も東西南北決まって正門は西向きに作られるので、ファサードから眺めると朝は後光が刺すように背後から朝日を浴びるし、夕方は正面から夕日を浴びて聖堂は…
サンマルコ広場の夜の美しさはまた格別でした。 サンマルコ寺院や広場を囲う列柱廊のライトアップ。列柱廊の途中には、ところどころぶら下がるランプのようにカフェの明かりが強く輝く。 カフェには広場に面したステージが設けられ、お抱えバンドがいろいろ…
ヴェネツィアは細く複雑に入り組んだ路地がいっぱいです。 歩いてヴェネツィア本島を移動するとき、二度と同じ道は辿れまません。ヴェネツィアを歩くには地図は必要ない。「地図は用をなさない」と言ったほうがいいかもしれない。人ひとりがやっと歩ける路地…
ナポレオンが「世界の大広間」と絶賛したサンマルコ広場。 今では朝から晩まで観光客と鳩が大勢集う世界屈指の観光スポット。 そう、観光客もさることながら鳩の多さも半端ないのです。広場を歩くと鳩の群れが波のようになって一緒に進みます。文字通り「一…
リド島の海岸で初めてアドリア海を見たときのこと。 潟とは違うクリアな海とヴェネツィアの他の島にはなかった砂浜、水平線の遠くにはたくさんの大型船。島のこちらとあちら、わずか数百mしか離れていないのにまるで別世界でした。初めて見たアドリア海はな…
リド島 (Lido) 毎年9月にヴェネツィア映画祭が開催される場所です。19世紀からリゾートとして発展し、ヴェネツィアの中では大きな島で車も走ります。 またリド島はラグーナの一番外側に位置して、全長12kmにもなる細長い島のフォルムは外海からヴェネツィア…
サン・ミケーレ島 (San Michele) レンガ造りの高い壁と糸杉の並木が立ち並ぶ、水際が特徴的なヴェネツィアの墓地の島です。 フランス占領下の1807年に、衛生面の問題から埋葬地をヴェネツィア本島や主要な島々から別の場所に置くことが決まります。そして歴…
ムラーノ島でふと立ち寄ったガラス工房兼ヴェネツィアン・ガラス屋。 ここではお客を前にルームライトの傘や、イルカの置物をジャンジャン作っていました。そのふいご捌き、細工の素早さは、それはもう見事でした。どこの世界も職人はすごいです。 坩堝でど…
ムラーノ島 (Murano) おなじみのヴァポレットでヴェネツィアン・ガラス(グラス?)の島に向かいます。 ヴェネツィア本島でたびたび起こるガラス工房を火元とする火災。これの予防とヴェネツィア伝統工芸の保護と技術流出を防ぐために、1292年にすべてのガラ…
ヴェネツィアは海の都で主要な交通手段は船。運河や海には大小数えきれないほどの船が行き交います。そんな街の旅の友(移動手段)も、地下鉄でもバスでもトラムでもタクシーでも自転車でもない、船なのです。 トラゲット(Traghetto) 大運河(Canal grande)にか…
ヴェネツィアは海の都で主要な交通手段は船。運河や海には大小数えきれないほどの船が行き交います。そんな街の旅の友(移動手段)も、地下鉄でもバスでもトラムでもタクシーでも自転車でもない、船なのです。 ゴンドラ(Gondola) 古くからヴェネツィア人の重要…
ヴェネツィアは海の都で主要な交通手段は船。運河や海には大小数えきれないほどの船が行き交います。そんな街の旅の友(移動手段)も、地下鉄でもバスでもトラムでもタクシーでも自転車でもない、船なのです。 ヴェネツィアの足の筆頭といえば、ゴンドラを思い…
ギャラリー:サン・ジョルジオ・マッジョーレ サン・マルコ広場の対岸から。 青空の下、海も空も建物も実に色鮮やかです。 曇り空、日が傾き夕方に差し掛かるころ。ほんのりピンクかオレンジのもやがかかったみたいに色づきます。ずいぶん印象が変わります。…
San Georgio Magiore 「水辺の貴婦人」と呼ばれるこの島は、サンマルコ小広場から眺める「海の景色の美しさ」を決定的なものにしています。ゴンドラ越しに見る海とサン・ジョルジオ・マッジョーレの鐘楼とクーポラのシルエットは息を呑むほどの美しさです。 …
サンマルコ広場に一際目立つ、独立して立つ鐘楼(Campanile di San Marco)。 下は煉瓦で構成され、5つの鐘が収まる鐘室はロマネスク風のアーチに囲まれます。その上のピラミッドのような尖塔に大天使ガブリエルが立ちます。 このサン・マルコ広場の鐘楼はドー…
ヴェネツィアでの僕の宿は、ため息の橋からすぐ近く。サンマルコ広場まで歩いて3分、すぐ出かけられるホテル・トロヴァトーレ。そしてここはこんな場所なのに財布に優しい。いろいろな意味で良いホテルでした。 おかげで僕は朝昼晩、夜明け前、深夜にサンマ…
ため息の橋 (Ponte dei Sospiri) ちょっと寂しげ、バロック様式のきれいな橋はドゥカーレ宮殿の脇にひっそりとあります。この寂しげな物憂げな様子は、ドゥカーレ宮殿内の法廷から牢獄へ直接つながる橋と聞けば納得です。 ふと吸い込まれてしまう美しいバロ…
ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale) 9世紀ころに外敵からヴェネツィアを守る城塞として、また総督「ドージェ」の邸宅として建てられたのがこのドゥカーレ宮殿の始まり。やがて行政、立法、司法の機能を併せ持つヴェネツィア共和国の中枢として、歴代ドージェに…
サン・マルコ大聖堂(Basilica di San Marco) 5つのクーポラをもつ独特なフォルムのサン・マルコ大聖堂。聖マルコ(新約聖書の福音書記者)を祀るこの聖堂は、ビザンチン様式を基本としながら時代を経てゴシックやルネサンス様式が織り交ぜられた、オリエン…
昼間のサンマルコ広場の様子 観光客の数もさることながら、鳩の数はまた想像を絶するものがあります。 広場を歩くとまるで鳩の海、または鳩の雲の中を行くが如く。鳩の群れを引き連れて進むような、踏んづけてしまうのではないかと心配もしながら広場を行く…