cafe mare nostrum

旅行の記憶と何気ない日常を

美術館

ルーブル美術館5 三つの至宝 モナ・リザ

フランス絵画部門を抜けていくと、広い部屋が現れます。背後にはベネツィアの巨匠ヴェロネーゼによるルーブル最大の絵「カナの婚礼」。とても有名な絵なのだけど、部屋に集まるほとんどの人がその反対側を向いているのがわかるでしょうか?この部屋にはイタ…

ルーブル美術館4 紅いルーブル

僕はルーブルの中で絵画のエリアを勝手に「紅いルーブル」と呼んでいます。 「サモトラケのニケ」のダリュの階段の向かいに広がっているフランス絵画エリアの壁が紅で、ここは作品数も大作も多く空間的に印象に残っているせいか、僕の中では「ルーブルの絵画…

ルーブル美術館3 白いルーブル

僕の中で、「ルーブルの彫刻群が展示されているスペースは白い」というイメージがある。そんなわけで、彫刻展示スペースを僕は勝手に「白いルーブル(Blanc Louvre)」と呼んでいる。 彫刻そのもののほとんどが白なので勝手に「白い」でくくってるけど、ルーブ…

ルーブル美術館 目次

ルーブル美術館(Musee du Louvre) いろいろ書き進めてきたら内容が増えてきたので、目次のページを作りました。 cmn.hatenablog.com cmn.hatenablog.com cmn.hatenablog.com cmn.hatenablog.com cmn.hatenablog.com cmn.hatenablog.comcmn.hatenablog.comcmn…

ルーブル美術館2 展示部門のはなし

ルーブル美術館の展示は、古代オリエント、古代エジプト、古代ギリシア・エトルリア・ローマ、彫刻、絵画、工芸美術、素描・版画の7つの部門に分かれています。 時代やその背景に従って、部門の繋がりもあり、それぞれが工夫して魅力的な展示を見せてくれて…

ルーブル美術館1 ガラスのピラミッド

ルネサンス様式の建物に囲まれたナポレオン広場。その中心に近代的なガラスのピラミッドがあります。「近代的なガラスの」なんですが、その形が古代の「ピラミッド」であるために不思議なほどの調和が生まれています。 1981年「グラン・ルーブル(Grand Louvr…

ルーブル美術館0 宮殿から美術館へ

1200年にパリ防衛上もっとも弱いところに築かれた砦がルーブルの建物の始まりです。最初の建物は現在のルーブルの東端クールカレと呼ばれる正方形の部分(シテ島側のポン・デ・ザールと繋がるところ)で、当時ラテン語で「ルブラ(Rubras)」と呼ばれていました…

パリ ルーブル界隈

「ルーブル」の名前はおそらく美術に興味のない人でも、どこかで聞き覚えのある響きを感じると思います。ルーブル美術館はかつて王宮だった建物を転用、進化させて今では世界最大級の美術館となっているのです。またこの周りには、ルーブルのほかにも世界屈…

パリ カルチェ・ラタン / クリュニー美術館

2000年前に建てられたローマの公衆浴場の遺跡に隣接し500年前に建てられたクリュニー修道院長の宿舎という、そんなカルチェ・ラタンらしい場所。それが現在のクリュニー美術館(Musée de Cluny)。正式には国立中世美術館(Musée national du Moyen âge)と言っ…

スイス レマン湖畔 〜ローザンヌとオリンピックの首都

ローザンヌは「オリンピックの首都(Capitale Olympique)」と呼ばれます。何故、ローザンヌがオリンピックの首都なのか?不思議に思っていました。 ローザンヌの駅舎には五輪のマークと「オリンピックの首都」の文字。IOCの本部があるのがここローザアンヌな…

エジプト 〜エジプト考古学博物館 (カイロ博物館)

エジプト考古学博物館 (カイロ博物館)ができるまで 支配下に置きながらエジプト古来の文化を温存したローマ帝国が衰退して、エジプトがイスラム教国家になった時、古代エジプト文明は潰えて、いったん歴史から姿を消すのです。毎年のナイルの氾濫と砂漠の…

ロンドン小話 〜憧れの大英博物館

大英博物館 ヨーロッパはもちろん、アジアから中近東、アフリカまで古今東西の美術品と書籍、考古学的な遺物や硬貨、工芸品に至るまで800万点を収蔵して、常時15万点ほどを無料で公開している世界有数の博物館。 もともと医師であるハンス・スローン氏が生涯…